予防歯科

しっかりかめる喜びをずっと

私たちの仕事は、みなさんのお口をしっかりかめるようにしてさしあげることです。
ですから、予防歯科とは文字通り「一生しっかりかめるように予防して、維持に努めていくこと」です。
フッ素を塗ることや、定期的に歯石を取ることだけが予防歯科ではありません。
お口の状況は年齢や抵抗力により、人それぞれです。
そのためお口の状況に合わせた、オーダーメイドの予防計画を立てていかないといけません。
そのためには『お口のいままで、いま、そしてこれから』を検討・予測したうえで計画をたてていく必要があります。

アメリカでは歯には投資をするもの、という考えが一般的だそうです。そして、お口の一生涯にわたる健康を考えたときに大切なことは、

  1. 乳歯列期からのフッ素塗布と歯科に通院する習慣をつけること
  2. 成長期にしっかりとしたかみ合わせを作ること
  3. 成人の定期的なクリーニングとPMTC

の3点です。

バイ菌とかみ合わせ

長い目で見たときに、お口を悪化させていく原因は大きく分けて2つ。
バイ菌とかみ合わせです。
虫歯は口の中に住む虫歯菌により引き起こされた結果、歯に穴があいて痛みが出る病気です。歯周病は歯周病菌により歯茎に炎症がおこった結果、骨が溶けて歯がグラグラしてくる病気です。そのためにはまずはこのバイ菌を増やさないようにしないといけません。
また、強いかみ合わせも歯を悪くする原因の一つです。スポーツ選手の奥歯が実はボロボロ、という話を耳にされたことがあるかもしれません。これは強くかみしめを続けた結果、歯が疲労してしまったからです。
予防歯科とはまずこのバイ菌とかみ合わせをコントロールすることにより、お口がこれ以上悪くなって行かないようにしていくことから始めます。

クリーニング・PMTC

お口の中にはバイ菌がいっぱい

虫歯や歯周病はすべてこのバイ菌によりひき起こされた感染症です。
特に歯と歯の間や、歯ぐきの中はバイ菌の絶好の棲み家です。特に時間の経過したみがき残しは、歯の表面にバイオフィルムを形成します。
バイオフィルムとは非常に強固なオブラートに包まれたバイ菌の塊です。一度形成されたバイオフィルムは除去するのが非常に困難です。
定期的にクリーニングとPMTC(クリニックで行う歯面研磨と予防)を行うことで、虫歯や歯周病になりにくいお口になります。
最後には歯の表面を磨きますので、ツルツルで爽快な気分になります。

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)

PMTCというのは、歯科医や専門の歯科衛生士などが行うお口の清掃プログラムのことです。
これにより歯磨きなどでは取れにくい、悪い細菌の塊(バイオフィルム)を徹底的に落とします。
歯や歯肉の清掃を専門の器具を使って丁寧に行いますから、予防効果が高いだけでなく、とても気持ちがいいものです。痛みなどはまったくありません。

PMTCの流れ~体験してみよう プロによる歯みがき~

1.歯や歯肉の状態をチェック
歯垢や歯石の付き具合、歯ぐきの状態などをチェックします。その方の状態にあった道具や研磨粒子などを選びます。染め出しなども場合に応じて行ないます。

PMTCの流れ

2.歯と歯の間をきれいに
当歯科クリニックでは、まずクイックジェットクリーナーを使用してステイン、歯垢、たばこのヤニなどを除去します。通常の方法で行うより約半分以下の時間で綺麗にクリーニングする事が出来ます。研磨剤と円錐形のゴムチップで歯と歯のあいだを磨いていきます。
歯肉のマッサージ効果も期待できます。

PMTCの流れ

3.歯と歯肉の間、歯の表面をきれいに
歯の表面のでこぼこをなくすため、ゴムのカップ状の器具で磨きます。
研磨剤は、粒子の粗いものから使い細かくしていきます。

PMTCの流れ

4.研磨剤の洗浄、フッ素ジェルの塗布
研磨剤を落とした後、知覚過敏やむし歯予防のためにフッ素を塗ります。

PMTCの流れ

フッ素塗布

歯の表面は結晶で作られた、人間の体の中で最も硬い組織です。そしてフッ素とはその結晶構造を強化する薬です。これは虫歯がある程度進行した状態で塗っても効果はありません。ですから虫歯になる前から定期的に歯に塗っていくことにより、強い歯を作っていくことができます。
乳歯が生え始めるのが生後5カ月から5カ月くらい。乳歯列が完成するのが2歳から3歳です。
このころからフッ素を定期的に塗る習慣をつけましょう。
気が進まないお子さんもいるかもしれません。
最初は無理せずに、まずは歯科医院になれるようにゆっくりトレーニングすることから始めましょう。
お子さんにもできるだけ通院しやすいように環境を整えてお待ちしてます。
毎日の歯磨きなど心配なこと、ご不明なことありましたら相談だけでも結構です。お気軽にお越しください。

フッ素塗布

シーラント~子供の歯をむし歯から守る~

歯の溝はむし歯になりやすい

生えたての歯は、むし歯に抵抗力がなくまだ非常に弱いものです。歯の溝には、歯ブラシでは届かないほど細かい割れ目があり、そこからむし歯になることが非常に多いです。予防的に、溝につめ物をすることで、生えて間もない歯を守るのがシーラントです。つめ物は、歯と同じ色のものを使います。つめ物といっても、溝に一層流すだけなので全く目立ちません。子供の歯をむし歯から守る手段としてシーラントは非常に有効な予防法です。

治療の流れ

  1. 歯を専用のブラシできれいにします
  2. 探針(歯科用の金属の器具)で、歯の溝をきれいにします(超音波洗浄を行なう場合もあります)
  3. シーラント材で、歯の溝をうめます
  4. 光をあて、シーラント材を固めます
  5. 咬み合わせのチェックをします

唾液検査~お口の中の細菌を明らかにする~

お口の中の細菌は人それぞれ

むし歯菌と一口に言っても、1人1人のお口の形が違うように、そこに住む細菌もまた違います。唾液の検査を行なうことで、そこに住む細菌の特徴を明らかにし、どのような予防をしていくべきなのかの計画を立てます。

唾液の量も大事

唾液の量もむし歯のなりやすさに関わります。唾液は、お口の中を流れながら、自然に掃除をしてくれています。唾液の量は多い方が良いです。唾液検査により、唾液の量も測定し、予防プログラムに反映させます。

酸に耐える力

唾液が酸に耐える力を緩衝能といいます。むし歯になりやすい状態のお口の中は、酸性に傾きます。唾液が酸性中和する能力を見ることも唾液検査の大事な1つです。

検査の種類

  • Dentocult
  • CRT
  • サリバチェック
  • オーラルテスター
  • チェックバフ

矯正治療

成長期にしっかりしたかみ合わせを作ること。
これはお子さんの、長いお口の健康を考えたときに非常に大切なことです。
一般に矯正治療というと、出っ歯や八重歯、受け口を治したい。といった見た目に関するお悩みが多いことは確かです。
しかし矯正治療のメリットはそれだけではありません。
しっかりしたかみ合わせを作ることにより、かみ合わせのバランスを整えることが可能になります。また歯並びを整えることにより、セルフケアがしやすくなります。これは長期的に見て虫歯や歯周病になりにくくなります。
すべてのお子さんに矯正治療が必要なわけではもちろんありません。
当歯科医院には小児歯科の専門医、矯正歯科の専門医、かみ合わせの専門医がおりますので、お気軽にご相談ください。